結論から言うと、状況によって「アイコン」として機能する場合と、「シンボル」として機能する場合がある ということになります。
- アイコン(Icon)としての側面 → 見た目が物理的なものと似ている
- シンボル(Symbol)としての側面 → 文化的・社会的な意味が付与されている
AppleのリンゴやマクドナルドのMは、最初はアイコン的な記号だったが、現在では完全にシンボルとして機能している。
1. アイコンとしての側面
アイコン(Icon) は、「見た目がそのものと似ている記号」のことを指します。
- Appleのロゴ(リンゴの形) → 実際の果物のリンゴと視覚的に似ている
- マクドナルドの「M」 → 「M」の形はゴールデンアーチ(店舗のアーチ型デザイン)に由来しており、視覚的に店舗の形と結びついている
💡 見た目と意味が直接つながっているので、アイコン的な性質を持つ。
2. シンボルとしての側面
シンボル(Symbol) は、「文化的・社会的に意味を持つ記号」のことを指します。
- Appleのロゴ
- もはや「リンゴ(果物)」の意味ではなく、「革新・スタイリッシュ・高級ブランド」の意味を持っている
- Appleを使う人のライフスタイルや価値観を象徴する
- 「Think Different」というブランド戦略と結びついている
- = 学習しないと意味がわからない=シンボル
- マクドナルドの「M」
- 黄色い「M」を見ただけで「ファストフード」「手軽」「どこにでもある」といった意味を感じる
- ただの「M」という文字ではなく、特定の企業イメージを持つ
- = 文化や社会の文脈の中で意味が決まる=シンボル
💡 現在では、AppleのロゴもマクドナルドのMも「文化的な意味」を持つので、シンボルとして機能している。
3. まとめ
記号の分類 | Appleのリンゴ / マクドナルドのM の役割 |
---|---|
アイコン(Icon) | 形がリンゴ(果物)に似ている(Apple)/ Mが実際のアーチに由来(McDonald’s) |
シンボル(Symbol) | Apple=革新・高級、McDonald’s=ファストフードの象徴(文化的な意味) |
💡 最終結論
📌 AppleのリンゴやマクドナルドのMは、最初はアイコン的なデザイン だったが、現在では完全にシンボルとして機能している。
企業のロゴは、時間とともにアイコンからシンボルへと変化し、文化的な意味を持つようになるのが一般的。