このプロジェクトでは、外国人学習者が既存のMOS試験教材を現代のツール(形態素解析、翻訳ツール、単語分析ツールなど)を活用してカスタマイズする方法を学びます。これにより、教材がより使いやすくなり、学習効率とモチベーションの向上が期待されます。特別なスキルがなくても利用できるこれらのツールを活用し、学習者自身が効率的に試験準備を進めるための新しい方法を提供します。
プロジェクトの班構成と活動内容
このプロジェクトでは、以下の4つの班に分かれて活動しました:
- 教材作成班
- 役割: 学習者が効率的に学べる教材のデータ作成と設計を担当。
- 具体的な活動:
- 形態素解析: MOS模擬テストの設問文を形態素解析ツールで単語単位に分割し、頻出語を抽出。
- 頻出語リストの作成: 出現頻度を基に、重要な単語をリスト化し、学習者が優先的に学べる教材を設計。
- ふりがな付与: 設問文やリストにふりがなを付与し、日本語に不慣れな学習者が読みやすい形式に。
- 翻訳作業: 名詞や専門用語を中心に翻訳を補足し、日本語と母語を比較しながら学べる資料を整備。
- 広報ポスター班
- 役割: 学習に有効的なデータの加工方法を学ぶためのポスターを制作し、学内で広報活動を行う。
- 具体的な活動:
- データの加工方法を視覚的に伝えるポスターをデザイン。
- 学内掲示板を活用した情報発信。
- 注意点:
- 著作権への配慮
- ポスター内に使用する教材情報や内容には、元の著作権を侵害しないよう注意を払う。
- 教材の利用目的が教育支援であることを明示。
- 必要に応じて出典や参考元を記載。
- 著作権への配慮
- 動画制作班
- 役割: プロジェクトの目的やデータの加工方法を伝える動画を制作し、学習者への理解を促進。
- 具体的な活動:
- 学習に有効的なデータの加工方法を解説する動画の企画・制作。
- 大学への広報班
- 役割: Eキャンパスなどの学内システムを活用し、データの加工方法やプロジェクトの情報を広める活動を担当。
- 具体的な活動:
- 教材やプロジェクトの情報を学内のお知らせシステムに掲載するために関係部署と相談、交渉。
教材作成班での具体的な活動内容
私は教材作成班として以下の活動に取り組みました:
- 形態素解析とデータ整備
- MOS模擬テストの設問文を形態素解析ツールで分析し、単語単位に分割。頻出語を抽出してリスト化しました。
- ふりがな付与と翻訳
- 抽出した単語や設問文にふりがなを付与し、日本語に不慣れな学習者がスムーズに理解できる教材を作成。
- 名詞や専門用語を翻訳し、母語と比較しながら学習できるよう整備しました。
- 学習者目線での教材設計
- 学習者が覚えるべき語彙を優先的に学べるよう、リストのレイアウトや情報の整理を工夫しました。
- 他班との連携
- 完成した教材を広報ポスター班、動画制作班、交渉・提案班、大学への広報班に引き渡し、それぞれの活動で効果的に活用してもらうために調整しました。
成果と学び
1. 教材作成班
成果の例
- スプレッドシートを共有し、5人で効率的にデータ作成と管理を行いました。
- 各メンバーが担当範囲を分担することで、形態素解析やふりがな付与、翻訳作業を効率よく進めました。
- 作成したデータをリスト化し、学習者が使いやすい形式にまとめた教材を完成させました。
学びの例
- チーム作業の効率化
- スプレッドシートの共有機能を活用することで、リアルタイムでの編集や進捗確認がスムーズに行えました。
- 編集内容が重複したり、誤ってデータが上書きされることもありましたが、編集履歴を活用して修正し、作業を滞りなく進める重要性を学びました。
- 役割分担の重要性
- 各メンバーが形態素解析、ふりがな付与、翻訳などの作業を分担することで、効率的なチーム作業を実現しました。
- 担当の作業だけでなく、他メンバーが行った作業を確認し、全体を把握することで、プロジェクト全体の一貫性を保つことの重要性を理解しました。
- コミュニケーションの工夫
- スプレッドシートのコメント機能や進捗記録用の列を活用することで、メンバー間のコミュニケーションを円滑にしました。
- 対面での話し合いが少ない中、定期的にオンラインでミーティングを行い、問題点を共有して解決する大切さを実感しました。
2. 広報ポスター班
成果の例
- プロジェクトの目的やデータの加工方法を分かりやすく伝えるポスターを制作し、学内掲示板やイベントで配布しました。
- ポスターを通じて、多くの学内の学習者がデータ加工方法の存在を認識するきっかけを提供しました。
学びの例
- ポスターのデザインやキャッチコピーを工夫することで、学習者の興味を引きやすくなることを学びました。
- 教材作成班との連携により、ポスターに盛り込むべきポイントを明確にすることの重要性を理解しました。
3. 動画制作班
成果の例
- データ加工方法を解説する動画を制作し、学習者が具体的な活用イメージを持てるようにしました。
- 学習者がアクセスできるプラットフォームに動画を公開し、広く情報を発信しました。
学びの例
- 視覚や音声を活用することで、やり方や効果をより分かりやすく伝えられることを実感しました。
- 広報ポスター班と協力して、一貫性のあるメッセージを発信する重要性を学びました。
4. 大学への広報班
成果
- 学内のお知らせシステム(Eキャンパス)への掲載を職員と交渉し、情報発信を実現しました。
- 掲載を通じて、より多くの学習者が本プロジェクトを知るきっかけを作りました。
- 学内掲示板やイベントを活用し、学習者への周知をさらに拡大しました。
学び
- 職員との交渉を通じて、プロジェクトの目的やデータ加工の利点を簡潔に伝えるスキルを磨きました。
- 学内のシステムやリソースを効果的に活用する方法を学び、効率的な広報の重要性を理解しました。
回答例
「このプロジェクトでは、外国人学習者のMOS試験準備を支援するために、教材作成班、広報ポスター班、動画制作班、交渉・提案班、大学への広報班の5つの班に分かれて活動しました。私は教材作成班として、形態素解析を活用して設問文から単語を抽出し、頻出語リストを作成しました。また、ふりがなや翻訳を加えることで、学習者が重要な語彙に集中しやすい教材を設計しました。さらに、完成した教材を他班に引き渡し、学内の指導者や学習者に広める基盤を整えました。この経験を通じて、教材設計力だけでなく、チーム間の連携や広報活動の重要性を学びました。」
これにより、プロジェクト全体の流れと教材作成班での具体的な役割が明確に伝わります。また、広報活動や交渉の成果も含めて総合的にアピールできます。